酒田市民会館 希望ホール KIBOU HALL

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活動レポート

中村蓉 ワークショップ

令和4年2月3日(木)

会 場 希望ホール大ホール舞台上

講 師 中村蓉

アシスタントダンサー 田花遥・仙優奈

参加者 15名(中学生以上)

振付家・ダンサーの中村蓉さんによる、ダンスワークショップ(以下、「WS」と略記)を開催しました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講師のPCR検査の実施、会場の換気、消毒を徹底し、お互いの距離を取りながらマスク着用で実施しました。

今回のWS参加者は、年齢層は10代から60代と幅広く、またダンス歴が長い人がいる一方、この企画に魅かれて初めてダンスをする人も多くいらっしゃいました。

最初に、全員が車座になり、中村さんが参加者一人一人に話しかけながら、それぞれのダンサーネーム、ダンス経験の有無などを共有しました。

中村さんの明るく気さくな人柄にふれ、参加者の緊張が一気にほぐれ、会場全体が和やかな雰囲気になりました。

まず、お互いのポーズを真似ながら、伝えていく「伝言ゲーム」。相手の体の動きを観察し、工夫しながら素早く次の人に伝えます。

繰り返すうちに、参加者はお互いの動きに刺激を受け、どんどん独創的になり表現の幅が広がっていきました。

次に会場全体に広がり自由に歩きながら、中村さんの合図に合わせて、一斉に動きを止めたり、示されるモチーフに沿ったポーズを瞬時にとる、また氷が融けていくかのように緩やかに少しずつ動き出すなど、動と静、急と緩を自らのイメージで表現しました。

最初は戸惑った様子の参加者もいましたが、中村さんやアシスタントダンサーの楽しい声かけに、自然と体が動くようになり、体全てを存分に動かし表現することを楽しみました。

今度は、スタッキングチェアを体で表現。複雑に積み上げられた数脚のスタッキングチェアの特徴を観察し、その背もたれ、足、傾き具合を、各々体全体を使って表現しました。四つん這いになる人、背中を床につけ両手両足を器用に折り曲げる人、その表現の方法は無限で、参加者からは次から次へと魅力的な「スタッキングチェア」が生み出されました。

最後は、藤井風の楽曲に合わせてダンス。中村さんや田花さん、仙さんのコミカルでチャーミングな動きを、3つのグループに分かれて覚えました。楽しい振付に参加者の皆さんは夢中になり、最後まで全員で踊り切ることができました。

終了後、参加者の皆さんからは、

「ダンスは初めてだが、とても楽しかった。思い切って参加してみて本当に良かった」

「これまでコンテンポラリーダンスに興味はあったが、どこで体験できるのか分からなかった。今回の企画を知ることができて良かった」

「コロナ禍でダンスをする機会、誰かと踊る機会が極端に減った。今日は大ホールの開放的な空間で皆さんと踊ることができて嬉しかった」

「新しい表現の形を知り、とても新鮮な体験ができた」

という声が聞かれました。

会場全体がダンスの魅力に溢れ、参加者一人一人の充実した表情が印象的なWSでした。

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