活動レポート
奥田なな子さん クラスコンサート
2025年6月19日
鳥海小学校
6月18日~20日にかけて、6校7クラスの小学校で、小学5年生を対象にチェリスト奥田なな子さんとピアニストのゴウ芽里沙さんによるクラスコンサートを行いました。
今回は鳥海小学校(5年生)のコンサートの様子をレポートします。
児童の大きな拍手で迎えられたお2人。児童の皆へのご挨拶の1曲はエルガー作曲の「愛のあいさつ」。重厚なチェロの音色が音楽室いっぱいに響き渡りました。初めて間近で聞くチェロに子どもたちはくぎ付けでした。

続いて奥田さんによるチェロ講座。テレビなどで見ることがあっても間近で見る機会はあまりないチェロの構造や音の鳴る仕組みに子どもたちは興味津々。奥田さんが使用する楽器の年数当てクイズではみんなで手をあげて参加してくれました。200年以上前の楽器が今も使われていることに驚く生徒もいました。

次の曲はチェロ独奏J.Sバッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲 第1番より プレリュード」。チェロの音色をよく聞いてほしいということで、照明を消して演奏がスタート。心地よい音色が音楽室に響き渡りました。
続いてアンダーソン作曲「プリンク・プレンク・プランク」を演奏。通常は弓と弦の摩擦で音を鳴らす楽器ですが、ピチカートという弦自体を指で弾く奏法で1曲演奏しました。

次にピアニストのゴウ芽里沙さんからピアノについて紹介。すべて英語で紹介するゴウさん。ピアノ誕生の国について聞かれた子供たちは元気よく挙手してくれました。その後ピアノソロとして演奏した曲はショパン作曲「幻想即興曲」。ゴウさんによるピアノの細やかで魅力的な旋律が奏でられました。


続いては、みんなで共演コーナー!先ほど奥田さん、ゴウさんが演奏した「プリンク・プレンク・プランク」を紙コップと輪ゴムで制作した即席楽器を使用し、みんなで演奏。立ったりしゃがんだりしながら、ゴウさんのピアノ伴奏に合わせて演奏しました。


続いて演奏するのはフォーレ作曲「エレジー」です。この曲は作曲者であるフォーレが妻を亡くした際に作られたもので、悲しみに浸るような旋律が特徴的と奥田さんが説明。悲しみのどん底のようなメロディーや過去の記憶を回想するような明るいメロディーなど、どんな場面か想像しながら聞いてほしいとお話ししました。
最後に演奏したのは、ピアソラ作曲「リベルタンゴ」。チェロとピアノが奏でる軽快なリズムに子どもたちは興味津々。大きな拍手とともにクラスコンサートを締めくくりました。


児童からは、
「またピアノを弾きたいと思える魅力的な演奏だった」
「実演コーナーなどもあって最初から最後まで楽しかった」
などの感想をいただきました。
鳥海小学校5年生の皆さん、ありがとうございました。