活動レポート
ヴィタリ・ユシュマノフ 地域コンサート
2024.6.29
八幡タウンセンター 交流ホール
一流の演奏を地域の慣れ親しんだ施設で気軽に楽しむことができる「地域コンサート」。令和6年度最初の公演は、ヴァリトン歌手のヴィタリ・ユシュマノフさんとピアノの山田剛史さんのお2人です。
ロシア出身のムソルグスキーによる物悲しくも美しい「おまえはどこだ、小さな星よ」でコンサートは開幕。同じくロシア出身の作曲家ラフマニノフ作の3曲が続きます。一転してヴェルディの歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」では、怒りに満ちたリゴレットの魂が乗り移ったようなヴィタリさんの歌声が会場いっぱいに響きました。
山田さんによる美しい旋律のピアノソロ「亡き王女のためのパヴァーヌ」を挟み、後半は日本歌曲が並びます。来場者は、懐かしさを感じる日本歌曲に聞き入っていました。鳴りやまない拍手に応え、アンコールはカルディッロ「カタリ・カタリ(つれない心)」と小椋佳「愛燦燦」を披露。
ロシア歌曲からオペラ、そして日本歌曲とバラエティに富んだ楽曲が1時間に凝縮された贅沢なプログラムに、帰りのロビーでは「感動した!」「とてもいいコンサートだった」とスタッフにお声がけくださるお客様も大勢いらっしゃいました。
会場アンケートでは「素晴らしい歌声に感激した」「声楽のコンサートは聴いたことがありませんでしたが、とても良かった」「素晴らしいピアノの音色と歌声でした」等、たくさんの感想をいただきました。
プログラム
ムソルグスキー 「おまえはどこだ、小さな星よ」
ラフマニノフ 「朝」
「何て私は苦しいの」
「春のせせらぎ」
ヴェルディ 歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」
ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ピアノソロ)
平井康三郎 「ふるさとの」
成田為三 「浜辺の歌」
中田喜直 「むこうむこう」
武満徹 「うたうだけ」
「翼」
越谷達之助 「初恋」
タリアフェッリ 「情熱」
【アンコール】
カルディッロ 「カタリ・カタリ(つれない心)」
小椋佳 「愛燦燦」