酒田市民会館 希望ホール KIBOU HALL

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活動レポート

中村修一さん 狂言アウトリーチ

2024年9月18日(水)

松原小学校

国内で幅広く活動を行っている万作の会の狂言師・中村 修一(なかむら しゅういち)さん、岡 聡史(おか さとし)さん、飯田 豪(いいだ ごう)さんが、2日間で松原小学校・亀ケ崎小学校・泉小学校・富士見小学校の計4校を訪問し、狂言の特別授業を行いました。

最初は中村さんによる狂言についての簡単なお話。狂言の歴史や特徴、さらには、後で上演する「柿山伏」のあらすじも説明していきます。

「柿山伏」とは・・・
修行の帰りの羽黒山の山伏が、喉が渇いたので道端にある柿の木に登り、柿を食べてしまう。 それを見つけた柿の木の主が気付かないふりをして、山伏に様々な動物のまねをさせてからかう、というお話。

上演が始まり、飯田さん演じる山伏が台詞を発すると、一気に狂言の世界に引き込まれます。岡さん演じる柿の木の主とのひょうきんなやりとりに、子どもたちからは笑い声がもれます。

続いて、中村先生から狂言の所作や発声について学んでいきます。子どもたちは、動物の鳴き声や柿を食べる表現に挑戦しました。

犬の鳴き声は「ビョウビョウ」、猿の鳴き声は「キャーキャー」。
柿を食べるときは、手を口に回し近づけながら「あむあむ」、食べ終わると「さてもさてもうまい柿じゃ」と喜びを表現します。

慣れない表現に少し戸惑いながらも、中村さんに続いて、子どもたちは元気にまねをします。

中村さんは、柿山伏で登場したもの以外にも、キノコの精や蚊など、狂言の独特な表現を紹介しました。

最後には、
「大きな声を出したり、今とは違う鳴き声を出したりして、すごいと思いました」
「今日教えてもらったことを、家に帰って親に見せたいと思いました」

などの感想を子どもたちが発表しました。

授業を通して、子どもたちが想像をふくらませながら狂言を楽しんだ様子が伝わってきました。

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