活動レポート
おんがくとえほんのおへや
幼い頃からアートにふれることで、豊かな感性を育むことを目的に実施した、絵本の読み聞かせとリトミックを行う「おんがくとえほんのおへや」を、希望ホールの小ホールで実施しました。
0~2歳の子どもとその保護者10組を対象に、講師に元山形県家庭教育アドバイザーである加藤真知子さんと、リトミックスタジオPassageを主宰する加藤千鶴さんを迎えて実施しました。
真知子さんと千鶴さん、そして一緒に参加するクマのぬいぐるみの紹介に続いて、音楽に合わせて体を動かす遊びが始まります。
まだ立ち上がれない子どもは保護者の膝の上に乗って遊んだり、立ち上がれる子どもは保護者と手を繋いで歩いてみたりと、音楽に合わせて楽しそうに体を動かしていました。
続いては、千鶴さんによるリトミックです。リトミックとは、音楽に合わせた体遊びのことで、千鶴さんのピアノに合わせて体を動かしたり、口ずさんだりしながら楽しみます。
ウサギのパペットを手にした千鶴さんが、優しく語りかけながら「誰が来たのかな~?」と問いかけると、「ウサギさん!」と子どもたちから大きな声が挙がりました。
梅雨の時期にちなんだ「ぴっちゃんぽっちゃん」のコーナーでは、小さなスカーフをもって遊んだり、小さなペットボトルでできた手作りマラカスを振って音を出したり、雨のような音が出る「レインスティック」という楽器の音を楽しんだりしました。
「レインスティック」で雨が降った後は、大きな虹色のスカーフを職員が広げて参加者の頭上を通り抜けます。興味津々でスカーフに手を伸ばしたり、飛び跳ねたりして喜ぶ子どもたち。
まだ数か月の子どもも、保護者が振るマラカスや小さなスカーフが揺らめく様子をじっと見つめていました。
続いては、真知子さんによる絵本の読み聞かせです。
「ぴっちゃんぽっちゃん」という絵本は、子猫のプチュと一緒に雨の日をお散歩していく内容で、リトミックに続いて絵本で描かれる雨の様子を、参加者は親子で楽しみながら聞いていました。
「はらぺこあおむし」は大きな絵本を使った読み聞かせ。絵本にはあおむしが食べた後の穴が開いていて、真知子さんが手にしたあおむしのぬいぐるみが、その穴をくぐって次のページに続いていきました。子どもたちはその様子をじっと見つめていました。
最後はこの事業ですっかりおなじみとなった童謡『にじ』を皆で歌ってお別れです。
参加した方からは、「色々なリズムや音を体験できて子どもも楽しそうだったし、自分も穏やかな読み聞かせや生のピアノの音に癒してもらった」、「布を使った遊びや不思議な楽器など、普段は体験できない、良い刺激になった」「子どもとふれあって遊べたことが嬉しかった。家でもぜひやってみたい」などの感想が寄せられ、子どもも保護者も一緒になって音楽と絵本に親しんだ1時間となりました。