酒田市民会館 希望ホール KIBOU HALL

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活動レポート

ヴィタリ・ユシュマノフさん クラスコンサート

2024年6月28日

浜中小学校

6月26日~28日にかけて、4校6クラスの小学校で、小学5年生を対象にバリトン歌手ヴィタリ・ユシュマノフさんとピアニスト山田剛史さんのクラスコンサートを行いました。
今回は浜中小学校(5・6年生)のコンサートの様子をレポートします。

児童の大きな拍手で迎えられたお2人。児童の皆へのご挨拶の1曲は武満徹の「うたうだけ」。音楽室いっぱいに響き渡るヴィタリさんの歌声に子どもたちはびっくり。隣の席の児童と笑顔で顔を見合わせる子もいました。

続いては「外国語で歌ってみよう」ということで、ヴィタリさんの母国語「ロシア語」の中から簡単な2つの単語「プリヴェット(やっほー)」「スパシーバ(ありがとう)」で作られた曲を児童と練習し、歌ってみました。ロシア語の歌に児童の皆さんも興味津々。元気な歌声に、ヴィタリさんは「録音したいくらい素晴らしい!」と拍手を送りました。

ヴィタリさんの専門は、マイクを使わずに広い劇場の隅まで歌声を届ける「オペラ」。ピアノの調律が必要なように、楽器である体も歌うための準備が必要です。歌うための姿勢や呼吸の仕方などを体操で練習した後、それらを網羅したヴィタリさんオリジナルの「発声の歌」を行い、児童も準備万端。一緒に「もみじ」を歌いました。

シューベルトの「魔王」では、楽曲に含まれるさまざまな表現を意識して曲を聴く練習。一人の歌手が歌うため、子供・父親・魔王それぞれ声の高さや声色などで違いを表現していたり、ピアノの伴奏で焦燥感や馬に乗って急いで走っている様子を表現していたりと、さまざまな表現方法がありました。またグノーの歌劇「ファウスト」では、「今日やってみた体操や発声方法を続けると、どんな声で歌えるようになるのか」「オペラとはどういうものか?」のデモンストレーションをしました。

アンコールでは、6年生の皆さんが練習している「おぼろ月夜」をヴィタリさんが披露してくれました。
児童からは「すごく良い声で感動した」「私も合唱をやっているので、そういう風に歌いたい」という感想や、「変声期で歌いづらいときはどうしたらいい?」という質問が出ました。

当日は児童の皆さんがヴィタリさん・山田さんの似顔絵を黒板に描いてお出迎えしてくれました!お2人も大喜びで記念撮影。浜中小学校の皆さん、ありがとうございました。

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