活動レポート
地域ワンコインコンサートvol.6~ピアノデュオ ドゥオール
2023年6月24日(土)
ひらたタウンセンター シアターOZ
ピアノ・デュオ ドゥオールの藤井隆史さんと白水芳枝さんが、ひらたタウンセンター シアターOZでワンコインコンサートを開催しました。
地域ワンコインコンサートは、一流の演奏を地域の慣れ親しんだ施設で、ワンコイン(500円)で楽しむことができる人気シリーズ。さまざまな理由で希望ホールに足を運ぶことが難しい人や、普段コンサートに入場できない就学前のお子様にも、気軽に一流の芸術にふれていただくことを目的としています
コンサート当日、開場前にもかかわらず多くのお客様が集まり、会場前にも列ができていました。お客様の中には、小さなお子様連れや高齢のお客様も多く見られました。
大きな拍手に迎えられステージに現れた、藤井さんと白水さん。一曲目は、クラスコンサートでも演奏されたチャイコフスキーの「白鳥の湖」より「情景」です。「ここは夜の湖—」静まり返った会場に広がる白水さんの落ち着いた朗読により、幻想的な場面が思い浮かんできます。「白鳥の湖」と聞くと思い浮かぶこの曲ですが、連弾により、さらにドラマチックとなったメロディに、客席は一気にステージに引き込まれます。
演奏が終わると大きな拍手がお2人に送られます。
最初のMCではデュオ名「ドゥオール」の由来のお話も。
「ドゥは、フランス語で「2」、オールは聖書の言葉で「光」という意味なんです。またヨットのオールであったり、英語で「皆さん(all)」という意味であったり、ドイツ語だと「耳」っていう意味もあって、僕たち二人で皆さんに音楽をお届けしたいということで『ドゥオール』として活動しています」と藤井さん。
また、1週間滞在した中での、小学校のクラスコンサートの子供たちの反応や酒田の「食」を振り返り、楽しいトークでも会場を沸かせます。
2曲目は、同じバレエ音楽でチャイコフスキー「眠りの森の美女」から「ローズ・アダージョ」。バレエ「眠りの森の美女」の中でも踊りの見せ場です。優雅で華やか、そしてお2人の息の合った演奏に客席は圧倒されます。
3曲目はサン=サーンス(ガーバン編曲)の「動物の謝肉祭~谷川俊太郎作詞 ドゥオールによる朗読と共に」。小学校のクラスコンサートでは一部の曲を演奏しましたが、全編にわたっての演奏は、この会場が初めて。ユーモアとブラックユーモアが織り交ざった谷川俊太郎さんの詩とサン=サーンスの名曲に、目の前で動物たちのお祭りが始まっているかのようです。ライオンの王様、にわとりのふうふ、ろばのピエロ、ぞうのおすもうさん、らばのよっぱらい…などなど。客席では、次々と登場する動物たちの詩やメロディに、楽しそうに反応している子どもたちの姿も見受けられました。
アンコールは、ハンガリー舞曲の第5番。お2人から「皆さんがわくわくした気持ちでお帰りいただけるように」とのお見送りの1曲は、割れんばかりの大きな拍手が2人に送られ、終演しました。
今回、お越しいただけなかった方、2人の演奏をもう一度楽しみたい方に朗報です。令和5年9月2日に、2台ピアノによる演奏と、連弾による演奏、どちらも堪能できるコンサート「ピアノ・デュオ ドゥオールコンサート 愛と希望~2台ピアノと光のコンサート」が予定されています。希望ホールで響き合う、圧巻の演奏をお楽しみください。
【お客様の声】
- 私はピアノを習っています。こんなにすごいのを弾いて、聴けて楽しかったです。ありがとうございました
- 初めてピアノの生演奏を聴きました。CDやDVDではわからない迫力がありました。楽しかったです。
- 小学校への訪問、すばらしい活動だと思います。うちの子ども(2歳児、3歳児)ですが、小学校に上がるころにまた来県していただけると嬉しいです。3歳の長男は謝肉祭のニワトリの部分を聞いて「ケンカしてるね」と興味をひいていました。
- 9月、2台のピアノでの演奏も楽しみにしています。すてきな時間をありがとうございました。
【プログラム-ドゥオールコンサート「ピアノは語る」】
チャイコフスキー(ランゲリ編曲)/白鳥の湖より「情景」
チャイコフスキー(ラフマニノフ編曲)/眠りの森の美女より「ローズ・アダージョ」
サン=サーンス(ガーバン編曲)/動物の謝肉祭~谷川俊太郎作詞 ドゥオールによる朗読と共に~
アンコール
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番